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5月の第1月曜日に行われるメーデーは、何世代にもわたってアイルランド文化を紡いできた豊かな歴史がある。
5月の第1月曜日であるメーデーは、今日ではアイルランド全土の多くの人々が仕事や学校を休む銀行休業日として知っている。 しかし、アイルランドにおけるメーデーの歴史や伝統はあまり知られていないかもしれない。
関連項目: アイルランドの飲酒年齢:法律、楽しい事実、その他夏の始まりを告げるメーデーは、古くは異教徒の時代からアイルランドの暦の中で重要な日とされてきた。
キリスト教以前の祭り - ベアルテイン
出典:commons.wikimedia.org伝統的なアイルランドの暦の中で、季節の移り変わりを示す四半期に一度の記念日のひとつであるメーデーは、キリスト教以前の5月1日に夏の始まりを祝っていたベアルテイン祭がルーツとなっている。
その他の重要な日としては、春の始まりを祝う2月1日の聖ブリギッドの日、秋の始まりを祝う8月1日のルナサ、冬の始まりを祝う11月1日のサムハインなどがある。
冬の終わりと夏の到来を祝うため、ベアルテインのお祭りでは、たくさんの花が咲き乱れ、踊り、かがり火が焚かれた。 この時期、多くの人々は、超自然的な力から自分自身や財産、家族を守ろうとした。
5月の伝統 - メイブッシュとメイポール
出典:commons.wikimedia.orgエメラルドの島全体では、アイルランドのメーデーの歴史と伝統に関連する一般的な習慣がたくさんあった。
最もよく知られている迷信のひとつに、メイブッシュがある。メイブッシュとは、街の中心部の共同スペースや田舎の家の庭に残された装飾された茂みのことである。
サンザシの茂みがよく使われ、リボンや布、ティンセル、時にはロウソクで飾られた。 メイブッシュは家やコミュニティの幸運と結びついていた。
もうひとつの人気伝統はメイポールで、アイルランド全土の多くの大きな町で親しまれていた。 もともとメイポールは高い木で作られていたが、後に町の中心部に建てられる正式なポールに取って代わられた。
ポールは花やリボンで飾られ、ポールを中心にダンスやスポーツが行われた。
迷信 - 僥倖
出典:commons.wikimedia.orgアイルランド人は迷信深い民族なので、アイルランドのメーデーの歴史や伝統にさまざまな迷信が絡んでいるのも不思議ではない。
メーデーの前夜には、黄色い花を摘んで家の外に撒き、幸運をもたらし、カイリュー(ババア)や妖精が家に入らないようにした。
子供たちはよく、太陽を表す黄色い花でポージーや王冠を作り、親善の印として近所の家の戸口に広げた。
アイルランドのメーデーにまつわるもうひとつのポピュラーな迷信は、地元の井戸にまつわるものだった。
また、ベアルタイン祭の一環として聖なる井戸を訪れ、持ち物を置いて井戸の周りを時計回りに歩きながら無病息災を祈ることもあった。
メーデーに最初に井戸から汲み上げられる水は、1年のどの時期よりも大きな力を持つと考えられ、この水は保護や治療をもたらし、顔色を良くすると信じられていた。
五月の女王 - ショーの主役
Credit: Flickr / Steenbergsまた、アイルランドのメーデーの歴史と伝統では、ベアルティーヌの前夜に摘んだ花でメイ・クイーンを戴くのがポピュラーな習慣だった。
5月の女王の戴冠式には、メイブッシュを担いで練り歩くなど、多くの祝祭が伴うことが多かった。
メーデー・ホリデーの象徴であるメイ・クイーンは、祭りのダンスが始まる前にスピーチをする前に、純潔を象徴する白いガウンを着てパレードを先導する少女である。
ダンス - 俗習
Credit: Flickr / Steenbergsアイルランドのメーデーにまつわる主な習慣のひとつにダンスがある。 人々はメイポールやかがり火の周りでダンスを踊り、コミュニティの存続を祝った。
この踊りは太陽の動きを表し、夏の訪れを象徴していると言われている。
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